平成30年 会長年頭挨拶

犬が竹を被ると「笑い」


一般社団法人東京都技能士会連合会 会長 大関東支夫


2018年の幕開けです。

良い新年をお迎えのことと存じます。

この一年が皆様にとって幸運の年になることを願っています。

株や商品取引に関心のある方ならご承知かもしれませんが、相場には面白い格言があります。「辰巳天井、午尻下がり、羊辛抱、申酉騒ぐ」。これが結構当たるから面白いのです。ご案内のように一昨年の申年は騒がしく、昨年の酉年は世界中がけたたましいほど落ち着きのない一年でした。昔、中国で犬が竹を被った姿がおかしいと皇帝が笑ったことから「笑い」という漢字ができたとのこと。

今後の格言は、「戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」と続きます。この通りなら18年の戌年は明るく「笑い」の年になります。そして19年亥年にはその明るさが「固まり」、20年の子年である東京五輪開催の年に日本は繁栄を迎えることになります。

格言どおりなら久しぶりに万歳したいくらい明るい年の開幕です。

しかし心配性な私には気がかりなこともあります。

一つは、混沌としている世界情勢です。

北朝鮮の核実験、ICBM開発、世界的テロの拡大。

米国トランプ大統領、中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領等影響力のある大国のリーダーが揃って自国第一、保護主義を主張する方々ばかり。

今後、この三人のリーダーの言動如何で世界も日本も大きく揺さぶられていきます。

二つ目は、世界経済の混乱です。

バブル崩壊の時期にあるといわれる中国経済も心配です。エルサレムをトランプ大統領がイスラエルの首都としたことでイスラム諸国の混乱。テロの激化、原油価格は不安定となり世界経済を混乱させていきます。

三つ目は、不気味な異常気象です。

一昨年の熊本地震、そして日本各地の河川氾濫、東北・北海道への台風上陸等にみられるように100年、1000年に一度しか起こりえない天変地異があっさり起きています。そして災害が起きるたびに技能士不足が問題となっています。

あくまで格言は日本人が「経験の中で得た教訓」であります。しかし3年後の繁栄を迎えるためにはより注意深く、そして大胆に改革を進めていくことが不可欠であることを教えてくれているようにも思います。

今年も皆様と連携を密にして緊張感の中にも前向きに、苦しい中にも「笑い」を忘れずに頑張って行きましょう。