令和 7年 会長年頭挨拶

2025.01.01

年頭ごあいさつ


一般社団法人 東京都技能士会連合会
 会 長  大 関 東支夫


 新年明けましておめでとうございます。2025年巳年の幕開けにあたり、ご挨拶申し上げます。

 昨年の東技連は技能グランプリ、技能五輪、匠の技祭典、匠の技プラザの提案、技能尊重国会議員勉強会参加等これまでにない活動と成果を示せる年になりました。これも会員の皆様のご協力のおかげと感謝申し上げます。

 世界に目を向けると指導者が大きく変わる年でもありました。アメリカではドナルド・トランプ氏が再び大統領に当選。イギリス首相はスターマー氏に、日本の総理は石破茂氏へと変わりました。政治的リーダーの変化が今後の世界情勢にどのような影響を与えていくか、注視していく必要があります。今年も別添のように「一年の予測」を考えてみましたが、昨年以上に緊張した一年になりそうです。

 一日も早く解決してほしいウクライナとガザの戦争ですが、その行方は依然として不透明です。国際紛争が世界に与える影響は無視できません。日本に対しては平和的な解決を支援し、国際社会と連携して人道支援を行うことが求められてきます。

 経済面では、円安に歯止めがかかり円高に進むと思われます。これまで円安効果で輸出企業の業績は上昇していますが、株式市場は乱高下を繰り返しています。今年も日本経済に力強さが見られない限り同じ動きが続くと思います。混乱の時こそ、ものづくりの重要性が再認識されてきます。ものづくりの基盤を支える技能士の役割はますます重要となります。

 昨年は新年早々に能登地震が起きました。一年経ちますが未だに復興できていません。技能士が足りないのです。技能士不足が常態化している現状は国土国民を守る危機になっています。技能士の育成は国を挙げての課題ですが取り組みは進みません。

 技能継承と後継者育成に力を入れる技能士会の役割はさらに重要になってきます。地域社会や日本経済の発展のために全力で取り組んでいかなければなりません。

 技能士離れの進む若い世代に対し、技能の魅力を伝え、誇りを持って技能士としての道を歩むことができるよう教育と支援を充実させることが急務です。今年も7月25日から3日間、東京都都立産業貿易センターにおいて「匠の技祭典」が開催されます。また技能五輪世界大会が2028年に愛知県で開催されます。日本の優れた技能を若者を含め多くの人たちにお見せできる絶好のチャンスです。

 今年2025年は、「変化と再生の象徴の干支・巳年」です。新たに脱皮して、「挑戦と成長の一年」とし、皆様とともにさらなる発展を目指して頑張っていきたいと思います。

 東京都技能士会の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。




● 2025年の政治、経済、環境の予測
一年(2025年)の予測は元旦にあり