平成29年初春 会長年頭所感

「想定外覚悟の年」


一般社団法人東京都技能士会連合会 会長 大関東支夫


皆さま、良い新年をお迎えのことと思います。

東京都技能士会にとりまして、昨年は大きな転換の年となりました。法人化取得に伴い責任ある団体として活動を開始し、東京都や都議会の支援により匠の技の祭典も実施できました。

一方、ものづくりに携わる者にとって気がかりな出来事も続きました。

一つは災害の増加です。

春に熊本で震度6強という大地震が発生、夏にはこれまでほとんど台風被害のなかった東北、北海道に連続して台風が襲来。秋には鳥取地方で大地震。さらに阿蘇山噴火という被災地に追い打ちをかけるような新たな災害が発生。その都度、大きな被害が発生しました。

何より不安を感じるのは、何れの災害復興も進まないことです。東京五輪整備にも支障を来しかねない状況です。これらの背景には技能士の絶対的不足があります。

このまま技能士不足が続けば、日本の国土、国民を守れない国になります。国や自治体も早くこのことに気付いて対策をとって欲しいものです。

私たち技能士会は改めて強い使命感をもって後継者育成に取り組まなければなりません。

二つ目は、外国人観光客が2400万人を超えてきました。

外国人観光客が口を揃えて言うことは、「日本は安心・安全・高品質」ということです。「日本は治安もよい、何を食べても安心で美味しい、街の日用品や土産物も高品質だ」というのです。日本人は普段、高品質に囲まれておりこれが当たり前だと思っています。しかし外国人からみれば新鮮に感じるのです。これはものづくりに携わる技能士の力に寄るところが大きいのです。世界で真似のできない日本の誇りであり財産です。

今後、技能士を活用して地域ブランドを立ち上げることも急がれます。「キラリと光る地域ブランド」が観光客増加につながります。それが地方創生になります。

三つ目は、世界のリーダーが次々に交代していることです。

交替したリーダーの資質、言動により極めて不安定な状態になります。

朝鮮半島、中国、IS、世界的規模のテロ等みても不安ばかりです。

新たな兵器も開発され輸出もされていきます。ものづくり技術がこれ以上殺傷機器になってはいけません。人間の生活向上、幸福実現のために使うべきです。いま、まともな国といえるのは日本だけとさえ思えてきます。

愛するこの国を大事に守り、育てなければなりません。予測不能な年になりそうですが、わたしたち東京都技能士会は全国技能士会のリーダーとして、新たな使命感と誇りを持って、元気に乗り切っていきましょう。

会員皆さまのご多幸を心より祈念しています。



「技能グランプリ」の紹介ページを作成しました



  平成29年2月10日(金)〜13日(月)に静岡県「ツインメッセ静岡」等を会場にして、「第29回技能グランプリ」が開催されます。