令和 6年 会長年頭挨拶
会 長 大 関 東支夫
新年あけましておめでとうございます。
皆様、清々しい新年をお迎えできたでしょうか。
3年以上続いた「コロナ禍」も落ち着き、ようやく明るい日差しも見えてきました。一方で、ウクライナでの戦争は3年目を迎え、ガザ地区での戦闘も終わりが見えません。異常な物価高も続き庶民生活を苦しめています。大きな災害や干ばつも起きています。地球が壊れてしまったのかのようです。
人災、天災ありますが私たちは何がおきても頑張るしかありません。
今年の干支は縁起の良い辰年です。辰は龍の年。龍は力強く、勇敢で、知恵深く、変化に富み、縁起の良い架空の動物と言われます。「苦しい時の神頼み」ならぬ、「苦しい時の干支頼み」に賭けてみましょう。龍の特徴を持つ人たちが日本の政治、経済、ものづくりにおいて活躍してくれることを期待します。
混迷する世界の中で日本の軍事予算が拡大していきます。世界情勢が変わったのです。ただ、日本は恐れられる国になるのではなく世界平和のために、「尊敬される国」にならなければなりません。ものづくりも同じです。人々を「幸せにするものづくり」でなくてはなりません。
経済面では、日本だけが金融緩和を続けてきたことで円安が起きています。原油、小麦等輸入品は高騰しましたが、製造業等輸出企業では史上最高の利益を上げています。産業の基本は「ものづくり」です。ものづくりが国を救います。日本には衣食住工の匠の技を持つ技能士がいます。
東京にくる海外からの観光客も激増しています。東京の文化、食事、買い物に歓喜している姿がみられます。これからが本当の日本の底力を発揮するときです。輝いていた昭和時代を再現させるチャンスかもしれません。
今年も多難な年に変わりはありませんが、東京都技能士会は会員の皆様と知恵を出し合い、力を合わせ、勇敢に、新たな可能性を切り開いていけると信じます。
今年も8月2日から匠の技祭典が予定されています。2028年技能五輪国際大会を愛知県に招致することが決まりました。ぜひ実現して欲しいです。東技連はこれらを励みとして国内技能五輪、グランプリ、各種イベント等を通して技能継承、後継者育成に力を入れていきます。
皆さん、様々な分野で活躍され、「幸多い一年となりますよう」心からお祈り申しあげます。