平成31年 会長年頭挨拶

新元号のスタート


一般社団法人東京都技能士会連合会 会長 大関東支夫


2019年の幕開けです。

 皆様、清々しい新年をお迎えのことと思います。

 平成も残りわずかとなりました。5月からは新元号の幕開けです。

 平成の30年間を振り返ると、ものづくりにとって「失われた30年」と言えるかと思います。 長引く円高対応で日本各地にあったものづくりの現場が海外に移転しました。 企業による技能士の育成も激減しました。 若者のものづくり離れも加速し、技能の継承も危機的です。

 ものづくり企業も元気がなくなりました。 株価の時価総額をみても、平成元年には世界上位ランキング50位の中に日本企業が31社も入っていました。 ところが平成30年には、日本はトョタ自動車が35位で1社だけです。

 米国、中国、スイス、フランス等の企業に圧倒されています。 特に上位にアップル、アマゾン、アルファベット、マイクロソフト、フェイスブックといった米国企業が30社も占めています。

 残念なことに50社の中にものづくり企業は数えるほどです。 ほとんどが通信、情報、通販、不動産売買といった形のみえない産業ばかりです。 世界中が「ものづくり」から「かねづくり」重視に移行しているように思えてなりません。

 経済成長にも影響がでています。 ものづくりは新たな雇用と拡大再生産を生みだしますが、通信や投資では雇用も消費も限られてきます。 通販拡大によりデパートやスーパーも激減し商店街はますます消えていきます。 携帯電話等通信費の拡大は消費活動において可処分所得が減少してきます。

 これでは経済拡大は望めません。世界中が深刻です。 この状況がいつまでも続くどは思えませんが、これから30年後は楽観できません。 救いはものづくり重視の世界に変えることです。東京五輪後の日本の繁栄を支えていくのは日本の匠の技です。

 衣食住工の基本的なものづくりは人に夢を与え、心を幸せにします。 これが真のものづくりの世界です。 日本のものづくりが再度見直されてくると確信します。

 私たち技能士はこれからが本当の出番かもしれません。

 新元号が日本の素晴らしい幕開けになることを期待して、明るく元気に頑張って行きましょう。